

東京都江戸川区
JR総武線小岩駅商業施設
小岩PoPo
JRグループが運営する商業施設「小岩PoPo」のリニューアルに伴い、大規模な駐輪場の導入計画がもちあがった。成功すれば小岩駅周辺の駐輪問題解決と駅利用者の促進、および地域活性化につながるという大きなプロジェクトだった。NCDは、同じ総武線沿線の船橋駅、本八幡駅、市川駅、亀戸駅などの駐輪場を手がけ、駐輪問題の解決による暮らしやすさ向上に尽力しており、この実績が評価され今回声がかかった。
小岩駅周辺は下町風の町並みが残り、地元商店街にも活気がある。その一方で通勤、通学者、買い物客による放置自転車が目立っていた。
(株)ジェイアール東日本都市開発は、高架下商業施設小岩PoPoのリニューアルに伴う大規模駐輪場の導入を計画していた。駐輪場が整備されれば、小岩駅や小岩PoPoの集客率もアップし、駅周辺の美化やさらなる地域活性化も期待できた。江戸川区も駐輪場の増設を希望しており、行政、鉄道、地元商業組合、この三者の期待にNCDが応えるにいたった。
NCDにとってもこの導入は腕の見せどころといえ、鉄道関係者、自治体(江戸川区)、地元商店街など、地域の関係者たちと話し合い、最善の計画を立案していった。

高架下は柱が多く構造上死角ができやすいため、防犯が重要視された。NCDは、場内すべての場所をチェックできるようカメラを設置。これにより抑止力が高まり、また万が一の場合にも検証が可能となった。
2階の駐輪場ということで通常より難題は多かったが、NCDの武器ともいえる豊富な設計ノウハウを活かし煩雑な条件をクリア。電磁ロック式駐輪機器を用いた駐輪場では国内最大規模のスケールで完成させた。

NCDは通勤、通学などで駐輪場を定期利用する人々のため、プリペイドカード制を提案した。江戸川区と協議し、区営の月極め駐輪場と同等の料金設定を導入した。また、周辺には古くから住民に使用されている民営駐輪場があったため、NCDは(株)ジェイアール東日本都市開発と協力のもと、共存可能な利用料金 (安すぎない価格)を設定した。

結果、約1500台を収納できる小岩PoPoの駐輪場は常にフル稼働という大成功になった。周辺の不法駐輪や放置自転車も緩和され、「鉄道」「地元商店街」「江戸川区」それぞれに、大きな成果がもたらされた。
無料駐輪時間を2時間にしたことにより、小岩PoPoに駐輪して商店街で買い物するお客さまも増え、「地元商店街」もその相乗効果を心から喜んでいる。駅に駐輪場があれば買い物を楽しむことができ、安心して電車に乗ることもできる。(株)ジェイアール東日本都市開発は「駅は快適な生活のターミナル」と考えており、エコステーション21の導入により、それをひとつの形にすることができた。

高架下を始点に、駅、自治体、地元商店街が一体となった街づくり。このプロジェクトに参加できたことを、NCDは誇りに思っている。鉄道の高架化は今後伸びることが予想され、高架下の活用は全国的に増えてくるものと思われる。JR小岩駅前の事例には、新しい街づくりのヒントが詰まっており、今後もさらなる街の発展に力を尽くしたい。



