


豊島区 巣鴨駅北口白山通り
(国道17号歩道上)
NCDは豊島区の指定管理者として、平成17年から街規模で駐輪問題解決への取り組みを続けている。おりしも平成19年、道路法施行令の改正と巣鴨周辺の国道17号の拡幅工事が同時期に重なった。NCDは放置自転車の解決のため、国道上の駐輪施設を提案。指定管理者として街の放置自転車問題に積極的に取り組み続けている。

豊島区は駐輪問題が深刻な地域であり、中でも巣鴨は池袋や大塚に次ぎ、多くの放置自転車であふれていた。豊島区は平成17年、民間事業者のノウハウを放置自転車問題に活かすことを目的とし、巣鴨駅地区3箇所の区営自転車駐車場の指定管理者を公募、NCDは街規模の問題解決型プランを提案し指名を受ける。以来、区の指定管理者として巣鴨駅周辺の放置自転車対策を進めてきた。

NCDによる巣鴨駅前の3箇所の駐輪場管理により、特に駅前の自転車放置状況は改善されつつあった。しかし歩道への放置自転車はまだ目立つ状態だった。そんな折、平成18年から19年にかけ、巣鴨駅周辺の国道17号(白山通り)に、歩道の拡幅工事計画がもちあがった。さらに同時期、道路法施行令の一部改正により歩道上駐輪場の設置基準が新たに決定された。
この2つを受け、指定管理者として巣鴨の駐輪問題に携わってきたNCDは、自主事業としてここに参加。歩道上駐輪場の設置基準に基づき、歩道の幅、駐車場と歩道の境界縁石や柵の設置など、白山通り歩道上自転車駐車場の設計、管理に関わる詳細な計画をたてた。
こうして「巣鴨駅北口白山通り駐輪場」は開設された。道路法施行令の改正を受け整備された歩道上駐輪施設としては、平成19年6月に設置された渋谷区あおい通りに続く第2号事例である。豊島区は東京国道事務所から国道17号(白山通り)の歩道を占用し、NCDは豊島区との協定により、巣鴨周辺の機器の設置から駐輪場の運営、管理を一括して行っている。

駐輪場事業を開始してから一貫して、駐輪問題を街全体の問題ととらえた計画を提案してきたNCDは、今後ますます歩道上駐輪場が必要とされると予測している。駅周辺などの放置自転車対策が急務であるのに、歩道上以外で駐輪場の場所確保が難しい地域はまだまだ数多いからだ。平成19年の道路法施行令の改正による歩道上駐輪場の設置基準の緩和が、その追い風になることをNCDは期待している。道路への駐輪場の設置で駅周辺の環境が整備されるとともに、駅利用者および歩道を通行する歩行者等の安全が保障され、それが住みよい街づくりへと繋がっていくことを願いながら、今後もさらなる取り組みを続けていく所存だ。

導入事業者 | 豊島区 |
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導入場所 | [施設名]巣鴨駅北口白山通り駐輪場(国道17号歩道上) [住所]豊島区巣鴨 [沿線/駅]JR巣鴨駅 |
導入時期 | 平成19年 7月 |
導入機種 | Aロック(400mmピッチ) 自転車104台 |
運営タイプ | 機器持込タイプ |
