


埼玉県八潮市
大型商業施設 フレスポ八潮
平成17年夏、八潮市に初めての駅が開設され、それに伴い大型商業施設フレスポ八潮がオープンした。駅利用者の放置自転車が予測されたため将来需要を見越してエコステーション21を導入。NCDは新しい街づくりのスタートに関わり、フレスポ八潮と手を携えながら八潮市の顔となる駅周辺の美化、環境保持に努めていった。

つくばエクスプレスの開通により、八潮市に初めての駅が開設された。八潮市は街づくりに総力を上げ、その一環として自転車等の放置防止に関する条例を定めた。駅開設に伴いオープンした大型商業施設フレスポ八潮もこれに対応するため、施設の土地に自転車を平置きするタイプの駐輪場を検討していた。
そんな時、フレスポ八潮は系列店から駅前商業施設の駐輪問題の深刻さを知らされそして問題を解決した実績をもつNCDのパーキングシステム、エコステーション21を紹介されたのだ。

NCDは駐輪場を導入するにあたり、綿密なプランニングを行う。駅隣接の商業施設の場合、単に駐輪場をつくるだけでは駅利用者の自転車があふれ、買い物客の駐輪スペースがなくなるばかりか周辺の景観も乱し、ひいては施設のイメージダウンにもつながる。
これを防ぐために導入箇所に本当に必要な収容台数を割り出すこと、そして限られた土地でその台数を有効に収容することが大切だ。また、施設利用者に負担をかけない駐輪料金の設定も重要である。新設駅ゆえ事前の情報はゼロであったが、NCDは今後の八潮市の自転車利用者を予測しながら、正確なプランニングを行っていった。

遠方から八潮駅に通う人を見越し、NCDは原付と中型バイクの駐車スペースの設置を提案した。また、商業施設に来た人々に気持ちよく駐輪場を使ってもらうため、自転車同士の間隔が広く、出し入れしやすい駐輪機(Aロック)を導入した。NCDは調査結果をもとに、フレスポ八潮と協力しながら最適な方法を提案していった。
料金に関しては、施設に来た方にゆっくりと買い物を楽しんでいただけるよう最初の3時間を無料に設定した。それ以外の自転車の長時間駐輪への対策として、3時間以降は10時間ごとに100円の料金体制をとった。結果は大成功。駅利用者などによる長期駐輪が買い物客の迷惑になることもなく、放置自転車の撤去にフレスポ八潮が手を煩わせることもない。周辺の景観も非常に美しく保たれている。

駅開設による八潮市の発展に伴い、人口は増加し自転車を利用する人々の数も増えているが、八潮駅周辺は依然として迷惑駐輪のない美しい地域として知られている。
フレスポ八潮のエコステーション21では新たに200台を増設するなど、伸び行きも好調だ。使いやすく、街の環境も守るエコステーション21が市民に受け入れられ、街の美化に貢献できたことを、NCDは光栄に思っている。これからも人々の快適な暮らしに力を尽くしたいと考えている。

導入事業者 | フレスポ八潮 |
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導入場所 | [施設名]フレスポ八潮 [住所]埼玉県八潮市大瀬822-1 [沿線/駅]つくばエクスプレス 八潮駅 |
導入時期 | 平成18年 3月 |
導入機種 | Aロック(400mmピッチ) 自転車459台・バイク141台 |
運営タイプ | 機器持込タイプ |
